Vol.3 ~下水道の清掃と洗浄ノズルについて~ (2015.10.09配信)

2020年2月19日水曜日

清掃 洗浄ノズル

皆様こんにちは!

早いもので10月も2週目に入り、だいぶ秋めいてきましたね。
街路樹のいちょうの木から落ちた銀杏(ぎんなん)の実がなんともいえない独特の臭いを放っていますね。
茶碗むしに入っている銀杏はとても美味しいのですが・・・。

これから気温が下がってくると、あついラーメンや鍋ものがとてもおいしく感じられる時期になってきますね。

気温が低くなってくると、とても心配されることがありますよね。
下水道の維持管理に携わっていらっしゃる方はおわかりだと思うのですが、冷えて固まった油脂が、下水道管を詰まらせてしまうことがあるからです。


下水道管の中を定期的に高圧洗浄をかけてきれいにする必要があることは言うまでのこともないと思いますが、重要な役割を担っているのが洗浄ノズルなのです。


「洗浄ノズルなんて、水が噴射すれば何でもいいや!」なんて思っていませんか?
今回は、この洗浄ノズルについて知識を深めてゆき、実際に維持管理業務に携わっておられる方の参考になればと思います。


洗浄ノズルとは?


現在、下水道管内清掃の主役は高圧洗浄となっています。高圧洗浄は、高圧洗浄車や超高圧洗浄車からつくり出される高圧エネルギーによって高圧ゴムホースを通して水を勢いよく吐き出して洗浄を行うのですが、この洗浄力を生み出しているものが洗浄ノズルなのです。洗浄ノズルは、ノズル本体の斜め後方の孔から噴射される高圧水の力によって下水管内の堆積物等を除去しながら前進(自走)するしくみになっています。



洗浄ノズルの洗浄能力で最も大切なのは「吐出水量」です。


洗浄能力で大切なのは「吐出し水量よりも水圧の方」と思われている方も多いと考えられておられる方も多いことと思われますが、先駆者としての東京いすずが実証実験を繰り返すことにより、吐出水量が重要なポイントであるという結果が得られたということですました。

例えば洪水や津波などで大きな建築物などが流されてしまうのは、大きな圧力が働いているのではなく、大量の水が重い大きな物質を動かしてしまうからだそうです。

洗浄ノズルも噴射孔の数を変えることによって噴射水圧と水量のバランスをとりながら洗浄能力を高めているのです。
(一部、JASCOMA Vol.17 No.34より引用)


洗浄ノズルは、目的を明確にして、的確な選択をしましょう。


ケース1)砂、土、汚泥の除去を目的とした場合。

―― ▼クリーニングノズルはこちら ▼ ――




ケース2)多量の岩、石、軟質堆積物の除去を目的とした場合。


―― ▼グレネードボムはこちら    ▼ ――





 ケース3)閉塞してしまった管を効果的に貫通させたい。

―― ▼ポイントノズルはこちら    ▼ ――




ケース4)竪管やあらゆる管を清掃したい(主に排水施設)。
ケース5)木の根、石灰等の除去やTVカメラ調査前の洗浄。
ケース6)油脂付着にも対応でき、宅内から本管までの洗浄に効果的。


―― ▼回転噴射ノズルはこちら▼ ――






ケース7)偏心回転運動により、高速振動を発生させることにより、堆積物を分解・除去。


比較的硬い堆積物の除去にはロトパルスノズルが適しています。

※ 強力なので、陶管や肉薄PVC管では使用しないでください。

―― ▼ロトパルスノズルはこちら▼ ――






ケース8)石灰やモルタル付着等の硬い堆積物の除去。



―― ▼チェーンノズルはこちら     ▼ ――






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