Val4. ~止水プラグ使用時に気を付けたいこと~ (2015.10.16)

2020年2月24日月曜日

止水プラグ

皆様こんにちは!

さわやかな日々が続いていますね。
先日も3連休があり、お出かけになられた方も多いのではないかと思われます。

私が住んでいる関東地方(横浜市)では、真ん中の11日(日)前半あいにくの天気となってしまいましたが、午後には雨もやんだので、久し振りに横浜港の方へ出かけて見ました。
3連休だけあって、山下公園では、「ワールド・フェスタ」という世界各国の食が体験できるイベントがあり、多くの人で賑わっておりました。

赤レンガパークでは、これもまたドイツの色々なビールが飲めるコーナーがありとても盛況だったようです。
このメルマガを16日にご覧になられた方は、10月18日(日)まで開催されているようですので、お近くに住まわれていてビールが好きな方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

さて、前置きがすっかり長くなってしまいましたが、本日は下水道の工事、特にTVカメラ等の管内調査には欠かすことができない止水プラグについてお話しをさせていただきたいと思います。

止水プラグも使用前・日常の点検を徹底して行い、適切なものを使用しないと命にもかかわる大事故につながる可能性が十分に考えられます。

水替工では必要不可欠な止水プラグですが、もしあなたが、マンホール内で作業中に止水プラグが外れる或いは破損してしまったらどうなるか想像したことはあるでしょうか?

止水プラグこそ、「使えれば、何でもよい」では済まされませんよね!



止水プラグの種類


止水プラグは、大きく分けて次の2つのタイプに分けることができます。

(1)メカニカル・プラグ


空気を注入せず、側面に付いた蝶ネジを手で締めることにより拡径させて管に密着させるタイプです。
用途によって、クィツク型エンド型インサイド型ビッグタイプ があります。

(2)エアー・プラグ


空気圧で拡径させて管内壁に密着させて使用するタイプです。
管径が大きく、水量が多い管向けの「ムニボール」と呼ばれるパイパス機能をもったものと、
バイパス機能を持たない「テストボール」があります。



止水プラグ使用時の注意事項


事故防止のため、次の点に注意しましょう。

(1)メカニカル・プラグ

  ① プラグ設置前に必ず管径を測定しましょう。異なったサイズのものを使
    うと事故の原因となります。

  ② プラグ表面や設置する管内の汚れを落としてから設置してください。

  ③ 蝶ネジは工具を使わずに手でしっかりと締めてください。工具を使用し
    て強く締め過ぎるとプラグが破損することがあります。

  ④ 使用中に万一プラグが外れた場合、プラグが飛んでくる可能性があるの
    で、作業終了後の撤去時以外は管口から放射線状地帯には立ち入らない
    ようにしましょう。

  ⑤ 事故防止のため、使用前にプラグの背圧を計算してください。最大許容
    圧を厳守してください。許容圧を超えると事故の原因になります。

  ⑥ プラグ撤去前に、必ず背圧を取り除いてください。背圧が残って状態で
    プラグを取り外すと事故の原因になります。


(2)エアー・プラグ

  ① 使用まえにプラグ類の点検を行い、キズやひび割れが無いことを確認し
    てください。また、プラグに軽く空気を注入して水中に沈めるなどして
    空気漏れが無い事も確認してください。

  ② プラグにはそれぞれ適用管径や許容は背圧があります。エアー・プラグ
    はメカニカル・プラグと比較して一時的な止水作業を対象としているの
    で、連続使用する場合は、4時間毎に圧力点検・調整を行ってください。
    
  ③ プラグを設置する前に高圧洗浄やワイヤーブラシなどで管内に堆積した
    土砂や異物をきれいに除去してください。また、管内のプラグ設置面に
    バリや突起物が無い事を確認してください。プラグを膨らます際に破損
    の原因になります。

  ④ プラグへの空気注入時は、以下の点に注意してください。
    ⅰ)管からはみ出して膨らませない。
    ⅱ)管の外でいっぱいになるまで膨らませない。
    ⅲ)枝管付近で膨らませない。
    ⅳ)尖った物の上で膨らませない。

    また、エアー・プラグは膨らませると管内でゴムが伸長するので、管口
    から、管径分の距離をあけて設置してください。

  ⑤ 所定のブラグ注入圧まで所定注入圧を超えないように注意しながら空気
    を入れてください。この際、エアー/エクステンション・ホースを使って
    プラグから一定の距離を保った状態(万一、破損した場合に備えて)で空
    気の注入を行ってください。

  ⑥ プラグの撤去時は、管内の背圧をすべて取り除いてからプラグ内の空気
    を抜いてください。空気が完全に抜けてからプラグを管から取り外して
    ください。


適切な止水プラグを選択しましょう



画像をクリックすると詳細ページに移動します。


(1)メカニカル・プラグ

KSタイプ(クィック型)

φ13mm~36mmの細管用の止水プラグ。(4種のサイズ)



Gタイプ(エンド型)

管口に当てて設置するタイプ。






IGタイプ(インサイド型)

パイプ内に挿入して使用するインナータイプ。



INタイプ(インサイド型)

φ75mm~200mmの多様な管種・管径に対応できる排水、下水道管プラグ。





BIGタイプ

φ200mm以上の管で、長期間止水しておきたい場合のプラグ
(バイパス機能により、止水した水を排水できます)
     




(2)エアー・プラグ

各種の作業・調査で使用できる豊富なサイズが揃ったスタンダードタイプ。
各管径毎にサイズを揃えています。


シングルサイズ・テストボール





マルチサイズ・テストボール

1つのプラグで、複数のサイズの管径にマルチに対応できる、お得なプラグ。


アイ・テストボール

複数の管径に使用でき、折り曲げても使用することができるテストボール。


ロング・テストボール

Y字管の止水ができる、屋内排水主管の漏水テスト用のテストボール。




シングルサイズ・ムニボール

小径のφ40mmから中径のφ600mmまで、各管径毎にサイズが揃ったスタンダードタイプでバイパス付きです。





マルチサイズ・ムニボール

1つのプラグで、複数のサイズの管径にマルチに対応できる、ムニボール。
バイパス付きです。






アイ・ムニボール

複数の管径に使用でき、折り曲げても使用することができる経済的なマルチサイズ・ムニボール。





 最後までお読み頂き有難うございました