Vol.14~ 水流誘導構造を備えた洗浄ノズル ~ (2015.12.25)

2020年3月25日水曜日

清掃 洗浄ノズル

皆様、こんにちは!

今回が今年最後のメルマガになります!

忙しい方にとっては、「自分の分身が欲しい!」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に自分にしかできない業務や自分にしかわからない仕事に携わっておられる方はこの願望が大きいのではないでしょうか?

でも実際に自分の分身が見えてしまう現象があるようです。

「ドッペルゲンガー現象」というのを聞いたことがありますか?
ドッペルゲンガー現象というのは、自分とそっくりの姿をした分身、同じ人物が同時に複数の場所に姿を現す現象だそうです。このドッペルゲンガー現象で現れた人物の特徴として、周囲の人と会話をしなかったり、本人に関係のある場所に出現するそうです。原因は不明のようですが、「自分のドッペルゲンガーを見ると、しばらくして死んでしまう」といわれているようです。

著名な方では、アメリカ合衆国のリンカーン大統領、日本の芥川龍之介、ロシアのエカテリーナⅡ世が自身のドッペルゲンガー現象を見たという記録が残されているようです。

さて、それでは本日の本題である、水流誘導構造を備えた洗浄ノズルとはどういうものかについて紹介させていただきたいと思います。



どこ製のノズルなの?


水流誘導構造の洗浄ノズルは、ドイツのノズルメーカーであるKEG社により開発されたものであり、KEG社は多数の工科大学と共同研究・開発で高水準の技術力をもち、これまでに18件の特許を取得しています。

旧東ドイツ地域での必要性を受け、モルタル除去用チェーンノズルの開発を皮切りに、現在では欧州・米・露を中心に販売を展開しております。

アメリカでの市場開拓を目指し、2009年にはアトランタに新工場を設立しました。


そもそも、水流誘導構造とは何か?


エネルギーの損失を最小限に抑えるための構造で特許になっており、具体的に申し上げますと、

・水流が突然鋭角的に方向転換することを避ける
・水流の方向転換は湾曲ラインにとし、この湾曲の半径はできるだけ大きくする
・淵に丸みをつける
・水流が平面に突き当たるのを避ける
・水流が通る管、ホース接続口、チップ装着部の直径はできるだけ大きくする
・壁面はできるだけ滑らかにする
・水流速度と流量の関係を最適なものにする

ワインをグラスに注ぐイメージを想像して欲しいのですが、
・ワイングラスへ注ぐと底が丸みを帯びているため、グラスの底で方向転換
 ⇒エネルギー損失は、ほぼゼロです。
・通常の底が平らなコップに注ぐと、ワインが底にぶつかり乱流が発生
 ⇒ほぼ完全なエネルギー損失です。



水流誘導構造の目標としては、「効率の引き上げ」「洗浄能力の最大化」
「水とエネルギー消費量の低減」があげられます。



経済的メリットはあるのか?

特許済である水流誘導構造ノズルは、燃料消費量のほかにも他経済的メリットをもたらします。

具体的には、

・水の消費量が少ない
・ホースとポンプに対する負荷(摩擦)が小さい
・管内や人孔内に上記や霧の形成がより少ないので、安定的な作業が可能
・わかりやすく表現するのであれば、管径φ800mmを洗浄するために、これまで
 320リットル/分必要であったものが、220リットル/分で可能になった



洗浄および推進力の変化はあるのか?


ミュラー・環境技術社の資料によると、洗浄および推進力は次のように変化する
とのことです。

・噴射角度が小さいと、推進力は大きい
・噴射角度が大きいと、洗浄力は大きい
・噴射孔の数が少ないと、推進力は大きい
・噴射孔の数が多いと、洗浄力は大きい(水が当たる面積が増えるため)

ただし、上記は専門家の考えであり、一般的に認められているというものではな
いということにご留意願います。

ノズルの洗浄力に関しては、上記事項の補足にはなりますが、一般的に次のこと
が言えます。

・噴射角度が大きければ洗浄力は高くなりますが、管内にある物(汚泥等)を運ぶ
 力は小さい
・噴射角度が小さいと、管内にある物(汚泥等)を運ぶ力は非常に強くなりますが、
 洗浄力は小さくなります

水流誘導ノズルについてはこちら

 



ノズルのチップの役割と材質について


ノズルにおけるチップの役割として、


  • ノズルの寿命を延ばす
  • 管内堆積物の量、圧力に合わせる
  • 噴射の形や噴射角度等のノズルの性質に対応させる


チップの材質としては、スチールサファイアセラミックチタン・セラミック
があります。

・スチール

⇒耐摩耗性に難

・サファイア

⇒スチールよりも耐摩耗性に優れているが、固定に難

・セラミック

⇒優れた耐摩耗性と耐久性

・チタン・セラミック

⇒酸化チタンを加えて硬くしたセラミックにより、一段と優れた耐摩耗性と耐久性をもつ



管底を這う、管底を滑って進むノズル


底を這うノズルとして、「トルペードノズル」があり、特徴は次のとおりです。


・重い本体で安定性があるが、内部は空洞で、中を流れる水が重量となる
・後方に噴射するノズルは、推進と洗浄を担う
・大口径管あるいは大量の水が流れる管に適する






管底を滑って進むノズルとして、「フロアクリーナ」があり、特徴は次のとおりです。



・重い本体
・管底を滑って進むことができる特殊形状であり、流れに最適対応できる
・管底に溜まった除去しにくい堆積物を除去することを目的として考案された
・チップの多様な噴射角度により、管の側壁面の洗浄も可能である





使用するノズルのサイズを誤ると?


ノズルサイズを誤ると、次のような結果をもたらすことが考えられます。

・除去力の低下
・不十分な圧力
・不十分な牽引力
・送り込まれる水の量と、吐き出される水の量のアンバランス




編集後記

今年も残すところ、一週間足らずとなりましたが、風邪など引きませんように、事故や怪我に気をつけて、新しい年を迎えたいですね。

帰省される方もいらっしゃると思いますが、甥っ子さんや姪っ子さん、お孫さんや親戚のお子さんへのお落玉も用意しておかなければならず、出費もかさみますよね。



最後までお読み頂き有難うございました



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