Vol.2. ~以外と怖い「カビ」の雑学~(2015.10.03配信)

2020年2月19日水曜日

雑学

皆様こんにちは!


10月に入り、朝晩はだいぶ気温が低くなってきましたね。
昼間も気温が高かったり低かったりと、風邪をひいてしまわれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
関東地方では先日、強い雨と風で交通機関に影響が出たところもありましたが皆様のところはだいじょうぶでしたか?

今回は、以外と知らないのではないかと思われる「カビ」についてお話させていただきたいと思います。




近年の住宅事情とカビの関係について


最近の住宅、特に鉄筋コンクリート造りのマンションやアパートは機密性が高くなり、窓が少なかったり小さかったりといった事務所や住居も増えてきているのではないでしょうか。また、雨の日が多かったりすると、洗濯物も室内に干す方もいらっしゃるのではないかと思われます。

住宅の中で発生するカビは60種類ほどあると言われています。ほとんどのカビは湿気を非常に好み、温度が20℃、湿度が60%を超えると繁殖します。

これから気温が低くなり、暖房を使用するようになると、外気温と室内温度の差が大きくなって、結露が発生しやすくなりますよね。この結露で濡れた壁や床を放置しておくとカビの原因となることはご存知だとは思われますが、カビは発ガン性物質であると同時にアレルギーや感染症を引き起こすことがわかっており、カビが発生した住宅や施設(特に高齢者、病人、乳児がいるところ)では早急な対策が必要となります。いつも湿気がある・結露する・日光が当たらない・換気が悪い・普段清掃が出来ない所に雑菌が発生してカビの発生原因となります。


お肌にもカビが生えるって知ってました?


知っている方は少ないのではないかと思われますが、マラセチアというカビは常に皮膚にいて、脂分のある所で増殖するそうです。顔だけでなく、胸や背中にもできるのが特徴とのことです。普通のニキビは背中の肩甲骨の間にできるようですが、カビが原因の場合には、全体的に赤くぽつぽつとできることが多いそうです。

カビは常在菌ですが、フケっぽい人や耳垢の黄色い人に多くできると言われています。また、副腎皮質ホルモン剤内服あるいは外用中の人や石鹸洗顔を行わない人などは、過剰に増えて炎症を起こし発症しやすいと言われています。

カビが原因のニキビの特徴として、普通のニキビは初期段階で白い芯があり、これが酸化したり汚れたりして黒くなるが、カビやダニが原因のニキビは芯がなく、赤く腫れあがるなどの特徴が見られるようです。


危険!!カビが人体に与える影響


カビとは、微生物の一種であり、キノコや酵母などと同じ真菌類です。
現在、カビは5万種発見されており、私達が生活する場において見かけるカビの主なものには、一般的な名称でコウジカビやクロカビ、アオカビなどがあります。
カビは人間にとって有益なカビもいれば、害をもたらすカビもいるようですが、そのような害をもたらすカビとは、人体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
そのカビが人体に及ぼす影響についてご紹介をさせて頂きます。

★アレルギー症状

成熟したカビは胞子を作り、周囲に飛ばして繁殖をします。
この拡散した胞子を吸い込んでしまうことにより、アレルギー症状、喘息、アトピー性皮膚炎、夏過敏性肺炎(日本特有のカビが原因で起こる)などを引き起こしてしまうこともあるようです。花粉症と同じような原理ですが、カビは花粉よりも小さく、目や鼻の奥のまで入り込んでしまうとのことであり、空中を漂っているカビの密度は花粉の1000倍以上。風邪に似たような症状が出るため、治療の際には注意が必要だとのことです。

★ガンや食中毒

空中に拡散したカビは、食べ物に付着し「カビ毒」というものを排出します。
カビ毒には、現在確認されているだけでも約300種ありますが、発がん性があるものや食中毒を引き起こすものがあります。そのため、少しくらいカビが生えていても大丈夫とは考えずに、カビが生えたものは食べないようにして下さい。

★真菌感染症

真菌感染症とは、身体の抵抗力が弱っている時にカビが身体のどこかに生える病気であり、場合によっては、脳や肺といった身体の重要な器官に侵入してしまう恐ろしい病気です。身体が弱っている病人の他に、小さなお子さんやお年寄りといった、抵抗力の弱い方も注意を払う必要性があります。このように、カビは人体に様々な影響を及ぼします。特に、冷たい風や温かい風を送り込むエアコンにはカビが繁殖しやすく、定期
的に掃除をする必要があります。


掃除しても、またカビが発生して困ってしまう。


清掃は必要だとわかっており、清掃してもまたカビが発生してしまうという経験をお持ちの方は以外と多いのではないでしょうか。特に風呂場や洗面所、流し等の水を使うことが多い場所、企業等では書類を保管している書庫はどうしても清掃する機会が少ないと思われます。これから寒くなるとエアコンによる暖房を使用する住宅や事務所も増えてきます
よね。暖房を使用する前に、徹底的にカビ対策を行なうことをおすすめいたします。





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