Vol.33 ~ 下水道のストックマネジメントとは?〔その1〕 ~(2016.05.20)

2020年6月25日木曜日

下水道維持管理の施策について

いつもメルマガを読んでいただき、ありがとうございます。

天気が良い日は、汗ばむ陽気になりましたね。よく「五月病」といわれますが、「自分は、五月病かも知れない」なんて方はいらっしゃいませんか?

そもそも五月病とは、4月に就職、部署移動等で環境が大きく変わる中、新しい環境にうまく適応できず高いストレスを感じてしまい、うつ状態になる精神的症状を指します。医学用語では「適応障害」という病名となっており、実は5月に限らず環境に応じて年中発生するようなのです。



下水道の普及率と下水道ストックについて

今号より、下水道のストックマネジメントについて理解を深めてゆきたいと思います。

下水道の普及率は平成26年度末で、77.6%(人口普及率)に達し、管きょの総延長は約46万km、処理場数は約2,200箇所となっております。

そもそも「ストック」とはどういう意味なのかを理解する必要があると考えられます。ストックとは、一般的に、備蓄品,在庫品,手持ち品や蓄えておくことを意味しておりますが、下水道についても同様の考え方が当てはまります。

下水道は、昭和40代から平成10年代に集中的に整備されており、これらを下水道ストックとして捉えております。


下水道ストックに対する今後の課題

集中的に整備された下水道ストックなのですが、供用開始してから標準耐用年数である50年を超過する下水道は増加の一途をたどり、今後急速に老朽化することが見込まれます。その一方では、少子高齢化と言われているように本格的な人口減少社会の到来が見込まれます。こうなると、下水道においても使用料金の減少によって地方公共団体の財政が厳しくなることが想定されるため、従来の方法では下水道の維持・管理が困難になることが明らかであると考えられますよね。
そこで、下水道事業のストックマネジメントが必要になってくるのです。


下水道事業のストックマネジメントが必要

上記より、下水道施設のライフサイクルコスト(建設費から、水光熱費、点検・保守・清掃費等の運用維持管理費用、修繕・更新費用、解体処分費や税金・保険費用)の低減化や予防保全型施設管理の導入による安全の確保等、戦略的な維持・修繕および改築を行うことが必要になってきます。

平成27年11月に一部改正されました、「管きょのうち、腐食のおそれのある箇所について5年に1回以上の頻度で点検」もその一環であると考えられます。


下水道事業のストックマネジメントを行うにあたり、必要なこと

下水道はわが国の社会資本によって整備が進められてきたが、これらの社会資本によるサービスの提供は、ストック(下水道施設)が機能している健全な状況に保たれて初めて可能になるものなのです。

これらの膨大なストックは日々劣化しており、点検・調査・修繕・改築のコスト増大を招いてしまうとともに、最悪の場合には処理施設の停止やこれに伴う河川・海などの公共用水域の水質悪化等のリスクもはらんでいるのです。

下水道事業のストックマネジメントを実施するにあたって必要なことは、目標とする明確なサービス水準を定め、下水道施設全体を対象にし、その状態を点検・調査等によって客観的に把握・評価することによって長期的な施設の状態を予測しながら、点検・調査・修繕・改築を一体的に捉えて下水道施設を計画的かつ効率的に管理することが必要になります。


◎下水道管路施設の点検・調査
 壊れたところ、壊れそうなところを見つけましょう。



◎下水道管路施設の清掃
 下水道管が詰まって汚水が流れない状況では、生活にも支障をきたします。 




編集後記

今週から、神田の事務所から千葉県松戸市にある松戸センターへの移転によって周りの環境が変わり、五月病とまではいきませんが、少し戸惑いを感じてる部分もあるような気がします。

私が気が滅入ったときには、家に帰ってからですが、エンニオ・モリコーネ「PER QUALCHE DOLLARO IN PIU」やマティア・バザール「Ti sento」の曲をよく聴きます。他にセルジュ・ゲインズブールとジェーン・バーキンのデュエット曲である「Je t'aime... moi non plus」などもお奨めです。


最後までお読み頂き有難うございました



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