Vol.32 ~ 最近のトイレ事情について/便器の進化 ~ (2016.05.13)

2020年6月22日月曜日

トイレについて

みなさま、こんにちは。

ゴールデンウィーク中はメルマガもお休みさせていただきまして、申し訳ありませんでした。皆様は、ゴールデンウィークを有意義に過ごされたことと思います。
海外へ行かれた方もいらっしゃるんでしょうか?



小便器について


小便器には、「壁掛型」と「床置型」があります。

壁掛型小便器としては、「朝顔」と呼ばれる楕円形の普及品が戦前より存在していたが、最近では大型、中型等様々な形状の製品が存在あり、成人男性に合わせて設置されているため、小さな子供には使いにくいという点もありますが...。

床置型小便器は、大型、中型、小型に分類されれ、公衆便所に並んで設置される場合、仕切り板が付けられるものが多いです。昔の製品ではトラップがなく、別に地中に埋め込まれた鉛管のトラップと組み合わせて設置される方式がほとんどでしたが、最近の便器はほとんどが施工が容易な便器作り付けのトラップであり、最新式のものは尿石付着時の清掃を容易にするためにトラップが脱着式になった製品が主流を占めるようになりました。

以前の小便器では、使用後は自動または手動のフラッシュバルブで洗浄するタイプのものが多かったのですが、最近では、排泄後に自動的に洗浄水が流れる赤外線センサー付きの便器が主流となっており、マイクロ波により感知する製品も登場するとともに、洗浄水を削減する構造や装置をもったものも出てきました。

※トラップとは?

排水トラップは、排水設備の配管の途中に設けられ下水道の悪臭や硫化水素などの有毒ガスを遮断し、屋内へ侵入するのを防ぐための構造または装置です。


◆小便器の清掃や尿石の除去には、こちらの清掃器をお奨めします。



◆がんこな尿石の除去には、尿石除去剤をお奨めします。



昔は女性用の立ち小便器が存在した

アメリカでは、当時としては高級品のナイロンストッキングが普及した1930年代、腰掛式の便器に座った際に、伝線などでストッキングが破れてしまうことがあり、中腰ならそれが防げるとして女性用の立ち小便便器が発売されたそうです。日本では1951年に東洋陶器(現:TOTO)が製造・販売を開始したそうですが、当時は和服の女性が多かったため、立ち小便をするとは奇妙だということで、一般には普及せず、1971年に製造中止となったそうです。


大便器について


大便器につきましては、じつに多様な洗浄方式がありますが、主なものを簡単に紹介したいと思います。

1.洗い落とし式便器 

洗い落とし式便器とは、水の落差による流水作用で汚物を押し流す方式で、構造がシンプルで安価なため住宅用として多用されていましたが、水溜面が小さく、汚物が付着しやすい等の問題点もあるようですがローコストです。

2.セミサイホン式便器

サイフォン作用で汚物を排出する方式ですが、洗浄水量を抑えるために水たまり面をサイホン式便器と洗い落とし式便器の中間に設計されております。サイホン式便器と比較して汚物が付着しやすく、水ハネが発生することがあるようです。 

3.サイホン式便器

排水路を屈曲させてサイホン作用を起こさせることによって汚物を排出する方式で、汚物を吸い込むように排出する方式であり、現在の住宅新築用では主流となっている方式で、節水機能も向上しているようです。

4.サイホンゼット式便器

パブリック用洋風便器に多く見られ、水たまり面の大きい方式で、排水路に設けられたゼット穴から噴き出す水が強いサイホン作用を起こすことによって汚物を吸い込むように排出させる方式です。

5.サイホンボルテックス式便器

便器とタンクが一体になったワンピース便器で、洗浄水を短時間に吐水させることによって水位差をつくり、渦作用とサイホン作用を発生させて排出させる方式の便器で、洗浄時に空気の混入がほとんどなく洗浄音が最も静かな便器です。
ただし、1階でも水圧の変動が多い住宅では注意が必要だとのことです。

6.タンクレス式便器(ダイレクトバルブ式)

住宅用洋風便器のロータンクをなくしたタイプで、水道の水圧だけで流すダイレクトバルブ式の便器ですが、タンクがないことによるデザイン性の向上や節水にも優れているようですが、低水圧の環境では使用できないという欠点があります。



編集後記


政府自民党の菅義偉官房長官は、5/11(水)午前の記者会見で、オバマ米大統領の広島訪問が決まったことを受けて安倍晋三首相が米ハワイの真珠湾訪問を検討するとの観測が出ていることについて、「政府として検討している事実はない」と述べたそうです。

管官房長官は、オバマ氏の広島訪問の意義に関し「核兵器のない世界を目指す国際的機運を盛り上げる上で極めて重要な歴史的機会になる」と強調したようです。

11月の米大統領選挙で、共和党のトランプ氏が大統領になるのか、民主党のクリントン氏が大統領になるのかわかりませんが、北朝鮮や中国も含めて、核兵器を持つ必要が無い世界になって欲しいですね。




最後までお読み頂き有難うございました



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