Vol.50 ~ 汚れた水と、どう付き合うべきか(2) ~ (2016.09.30)

2020年8月20日木曜日

下水について

皆さん、こんにちは。

明日から10月に入りますが、まだムシ暑く感じられる日がありますね。

先日、米国では大統領選を前にして、民主党ヒラリー・クリントン氏と、共和党ドナルド・トランプ氏の討論会が行われ、お互いの避難合戦になったようです。

貿易や経済政策、人種問題、外交政策をめぐり激論が行われたようです。
実際にフタを開けてみなければ、どちらが大統領になるかわかりませんが、日本の経済状況にも影響することが考えられるため、今後の動向を見守りたいですね。

今回も前回に引き続き、あまり馴染みの無いと思われる「小規模下水道処理」についてまとめたいと思います。


(以下、前号に続く)



とある下水道問題学習会での出来事


ある下水道問題の研究会で学習会を開いたところ、次のような話しが出たそうです。
コミプラは良い施設だから、下水道が整備されてもコミプラを使い続けようと、と話し合っていると、団地内に住んでいる主婦から次のような発言があったそうです。

「そんなことを、私の団地内で呼びかけることはとてもできません。とても高いコミプラ料金を払っていますので、下水道が整備されたら使用料が安くなる、と皆さん下水道が公共下水道が来るのをまっているんです。」

この意見を言われた主婦が住まわれている団地では、処理水をさらに砂濾過して、非常にきれいな水を排出しているそうで、団地の下流からは、川にきれいな水が戻って聞えてくるそうです。


どれくらいきれいな水になるの?


水質を対比するために工場排水を入れてみると、コミプラの水質は下水道並み、もしくはそれ以上に良いそうですが、工場排水はバラツキがあって、良いところと悪いところがあるそうです。

団地や住宅地域の一角に、フェンスで囲ったコンクリートの低い建物を見たことがある方もおられるかと思いますが、これがコミプラの外観です。

汚水量もせいぜい数百戸分、埋設管も大きくないし、工事も手間取りません。団地や住宅街が完成すると同時に、コミプラも出来上がっていなくてはならないのですから、排水先は地域の小河川が多いのです。最近は、中小河川はすっかり雨水排水路と化し、常時水が流れている川が少なくなっていますので、コミプラや工場排水は、小さな川を蘇らせる効果を持っているようです。


料金はどうなの?

ほとんど補助金の無いコミプラの料金についてですが、建設費は税金でまかない、維持管理の一部も地方財政でまかなってもらえる下水道と比較すると当然のことながら料金は高くなります。それは、今の時点でそうなっているに過ぎないことを、まず念頭においていた方が良いでしょう。


△△町の例では下水道につなぐと約160億円なのに、集落下水道(コミプラ)にすると16億円で済んでしまうという例があります。

下水道は、建設費や維持管理費のうち、雨水分のように明らかに公共の役割を持つものを除き、あとは使っている人に負担してもらおう、という総務省の指導が進んできています。この受益者負担の考えによって、段階的に料金値上げが繰り返されると、元々お金のかかる下水道、とりわけ流域下水道の料金は、コミプラよりずっと高くなるでしょう。

下水道が整備されていない住宅地などでは・・・


コミプラが、下水道が整備されていない衛生都市の住宅地などで、水環境を守るのに大いに役立っていることがわかって、排水処理施設の中で見直されてきたようです。

30年近く前の話になりますが、大阪の□□□□市が1987年4月、市内団地のコミプラを市に移管して公共下水道になりました。これによって当時は下水道整備が0(ゼロ)に近かった□□□□市は、一気に40%と全国平均を上回ることになったそうです。

□□□□市は元々、△△川下流南部流域下水道の計画に入っていたようです。

計画区域の中でも一番遠い最上流の□□□□市に、流域幹線が延びてくるのは、いつのことやら、コミプラを市の管理にして、公共下水道として認めたのは、たいへん賢明な市の判断だったと評価されているようです。下水道料金もほぼ、コミプラ時代とあまり変わらない住民負担でやっているとのことでした。



排水設備や下水道施設の維持管理には、下記の機器をお奨めいたします


<ワイヤ清掃器具>
  1. 排水口付近より先の詰りの場合はワイヤ清掃器具を試してみましょう。※無理に押し込むと配管を痛める危険性があり、排水管が古い鋼管の場合は漏水の危険性もありますので、注意が必要しましょう。

↓↓こちらの製品をおすすめいたします。↓↓

ワイヤー手動式


 



ワイヤー電動式

 




編集後記

どうしても、「面倒臭いもの」、「お金のかかりそうなものを行政に」というこ
とではどうしても、あなた任せ行政任せになってしまい、住民の関心も薄れてし
まいますよね。住民が参加できる方法が考えられるといいですね。
地域の川の岸に沿って建つ、あちらの団地、こちらの住宅地、そこの工場、この
学校などから、きれいに浄化された水が河川に注ぎ、魚が群れ、蛍が飛び交う、
そんな水辺が復活したらどんなにいいでしょうね!




最後までお読み頂き有難うございました



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